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Thursday

C.W氏の愛用ステッキ / Antique Crook Handle Walking Stick with Monogram

 英国アンティーク、モノグラムつきの大曲ステッキ。



















英国の大きなグラウンドで行われていたマーケット。


様々な商品が売られている中で、そこのストールは特にこだわりの品が売られていました。店主は大柄な親爺殿。

並んでいるのは工具や木製の箱、製図用品に家具。その中からみつけたのが、今回ご紹介するステッキです。


シンプルながらもポイントに金属が光る、渋いステッキ。触れば僅かに角がある手触りに、「マラッカかな・・?」と思いながら、親爺殿に聞いてみました。


「良いステッキですね。材は何ですか?」

「ん?ケインだよ、ケイン!!」


ということで、今回のケインのステッキをご紹介させていただきます。




まず、シャフトはクルーク・ハンドル=大曲り。このタイプのグリップは、持ちやすく、ちょっとした時に手に掛けておきやすい実用性で長年人気の定番となっているフォルムです。


石突部分には金属がかぶせられており、現在のところは安定してついておりますが、使い方によっては滑り止め用のゴムキャップをかぶせていただいたほうがよろしいかもしれません。


特徴的なのはグリップ先端のカバーにモノグラムが施されていること。モノグラムとは、2つ以上の文字やその他の記号を重ね合わせたり、組み合わせたりして図案化したもの。例えばイニシアルを組み合わせて自身のモノグラムとし、持ち物などにそれを刻印したり刺繍したりすることが行われます。


このステッキのモノグラムは「C」と「W」が組み合わされたもの。おそらく持ち主のイニシアルでしょう。またモノグラムの上には小さな菱形の刻印があり、なかに「JH」の文字が見えます。こちらのほうはメーカーズマークだと思われます。


シャフト本体は軽いもので、親父殿の意見、及びその形状から「ケイン/Cane」=籐の一種でしょう。籐の一種でステッキの材として有名なのは前述の「マラッカケイン」ですが、今回のステッキはマラッカケイン特有の斑模様がみえないため、シンプルに「ケイン」としてご紹介させていただきます。マラッカでなくても、籐の一種としての軽さと丈夫さは兼ね備えており、体重をかければ、しなりながらも支えてくれる粘り強さを持っています。


長さは92cm超と、やや長め。C.W氏はなかなか大柄な人だったのではないでしょうか。


これからは、貴方のお手元で。

歳月を経た艶を確かに持っている英国の古い杖を、是非お役立てください。




◆England

◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃

◆素材:ケイン(籐の一種)、金属

◆サイズ:長さ約92.3cm ハンドル幅約13.3cm

◆重量:195g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*石突き部分の金属は良いコンディションですが、実際にご使用の際はゴムキャップなどの装着をおすすめいたします。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A