ポルトガルアンティーク、ジュエリーケース。
英国のマーケットで手に入れた深い深い緑色のジュエリーケース。
少し変わったデザインに惹かれて聞いてみれば「Oratory box」である、という説明を受けました。
「Oratory」とは耳慣れない英語ですが、意味としては「小さな礼拝堂」。つまり、礼拝堂を模した箱、ケースという意味かと思います。
背面には以下の文字がみられます。
Jose Rosas & Cia
ourives-joalheiros
PORTO
上から店名、次はポルトガル語で「ourives/ゴールドスミス」「joalheiro/宝石商」、最後のポルトは地名となります。
ポルトといえば、ポルトガルでは首都リスボンに次ぐ第二の都市。海沿いに広がる港湾都市で、ローマ帝国時代からの港町ポルトゥス・カレ(ラテン語でPortus Cale、「カレの港」の意)に由来をもつ古い街です。
また、調べてみると、この「Jose Rosas & Cia」は現在でもポルトで宝石商を営んでおりました。
オフィシャルサイト
https://www.joserosas.pt/portal/en/
サイトによれば1851年創業の歴史あるジュエラー。
今回ご紹介するケースの年代は、特に特定するものはありませんが、全体的な雰囲気から1900年代頃と推測いたしました。
さて、そんな背景を踏まえ、ケース全体をよくみてみましょう。
全体のフォルムとしてはまさに礼拝堂を思わせるアーチ型。両開きの扉を開けば、紺色のベルベットが現れます。上部には小さなフックがついており、ここに何か引っかけることができるようになっております。おそらくはここに教会から頂いたメダルなどを掛けていたのではないでしょうか。ちなみにポルトガルの人口の90%以上がカトリックと言われており、ヨーロッパの中でも熱心なカトリック教徒の多い国として知られています。
自立しますのでデスクにそっと置いたり、この小ささからすれば旅行などにも携帯したのかもしれません。御守り代わりに身近に置き、開いて祈りを捧げる・・・。そんな風に使われえてきたのではないでしょうか。
本来の用途通りにご使用いただくのはもちろん、ペンダントチャームなどを飾るのに最適。
「大切に仕舞う」ことにご使用いただければ、このケースも納得なのではないかと推測いたします。
遠いながらも親しみ深い、古い港町から来た小さな礼拝堂。
貴方の大切な物を護るために、ふさわしいひとしなをお届けいたします。
◆Portugal
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:紙、木、生地、他
◆サイズ:幅約4.7cm 奥行き約1.6cm 高さ約8.3cm
◆重量:26g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、破れや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像のアクセサリーや備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A