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Friday

一日の終わりに / Antique Victorian Brass Chamberstick with Snuffer

 英国アンティーク、スナッファー付燭台。













ロンドン南部のアンティークタウン、小さなアンティークセンターのキャビネットで見つけた、小さなキャンドルスタンドのご紹介です。



このような小さめの手燭型キャンドルスタンドは「Chamberstick/チャンバースティック」と呼ばれます。


「chamber/チャンバー」とは「部屋」の意味ですが、主として寝室をさすことが多いので、さしずめ「寝室用キャンドルスタンド」といった意味合いかと思います。


その中でも、このチャンバースティックは、スナッファー(火消し)が取っ手部分にセットできるようになっているタイプ。別々に置くと紛れてしまいがちなスナッファーを、さっとお使いいただくことができる優れものです。スナッファーにもリーフ模様が浮彫で施されておりますので、より装飾性の高いお品物といえるでしょう。



そして出色はやはり本体の装飾。

ふわっと広がる受け皿は貴婦人の広がるドレスの裾を思わせ、エッジのフリル飾りもその想像を裏付けます。そこから立ち上がるキャンドル受け部分は花の蕾のような可憐さで、持ち手にも細かな装飾が施されています。


実際にスナッファーでキャンドルの炎を消してみましたので、よろしければご確認ください。




作られた時代は古く、ヴィクトリア時代後半と推測いたします。

その時代、英国の都市部はガス灯が整備されており、街灯はもちろん富裕層の個人宅でもガス灯が使われていたといいます。整備されすぎて電気の普及が遅れたという側面がありますが、それでもやはりヨーロッパの中では大変進んでいたといってよいでしょう。

ただ一方で、一般の個人宅や都市部以外は、まだまだガス灯には程遠く、ランプやキャンドルの灯りが使われていました。

このチャンバースティックはどんな人が使っていたのでしょうか。


作りからしてなかなか良いお品物ですので、例えばカントリーサイドのちょっと良いお屋敷の奥方様用とかでしょうか?


夜が更け、暗がりの中、キャンドルの灯りを頼りに天蓋付きのベッドに入る様子が目に浮かびます。小さなスナッファーで灯りを消せば、その日が終わる・・・。


当たり前の日常を、どこか優雅に演出してくれる美しき佳品。

貴方の日常に、ぜひ加えてみてはいかがでしょうか。




◆England

◆推定製造年代:c.1870年-1900年代頃

◆素材:真鍮

◆サイズ:本体直径約8cm 本体高さ約3.3cm 取っ手含む幅約9.5cm

◆重量:179g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*キャンドルの炎につきましては、十分ご注意ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。

Todd Lowrey Antiques

by d+A