英国アンティーク、ヴィクトリア時代の学校で使われていた石板。
例えば「赤毛のアン」。
カナダの作家L・M・モンゴメリが1908年に発表した作品。
物語の中で、アンの生まれた年は、明らかにされていませんが、おおよそ1880年代~1890年代前半といわれています。舞台はカナダ。アンが学校で石板でギルバートの頭をたたき、石板が割れるシーンが印象的。
例えばジェーン・エア。
イングランドの作家シャーロット・ブロンテにより1847年に発刊された作品。(当時は男性名での発表でしたが)
舞台はヴィクトリアンの英国。孤児のジェーン・エアが寄宿学校ローウッド学院で過ごすシーンのなかに、石板を手に計算問題に取り組む場面がでてきます。
この石板ってどんなものだろう。小さな黒板のようなものだろうか。触ったことがないものだったので、長い間想像だけで済ませておりました。
アンティーク屋を始め、イングランドの大きなアンティークセンターで「Victorian School Slate Board」を見つけたときは「あ、これだ!」と思いました。
それから二度目の入荷となります。品物からしてかなり沢山作られたと思うのですが、良い状態で残っている物はそれほど多くはありません。やはり子供たちが使っていたからかな、と思います。
日本語では石板、もしくは石版。英語では Slate Board 、 School Plateなどと呼ばれます。粘板岩などを薄い板に加工して木の枠をつけたもので、主に学用品として低学年の生徒が文字や計算の練習用に用いたもの。日本でも明治頃には小学校で使われていたといいます。
そんな石板。時代はヴィクトリア時代の古いものです。手に入れたら、早速字を書きたくなりました。日本でも工事現場用等で石筆を使うようですので、早速手配して石板に文字を書いてみました。
「カッカッ」・・・と小気味いい手応えで意外と書きやすく、微妙な凹凸が滑りにくいような感じがして、思わずいろいろな文字を書いてしまいました。書いた後は布で拭き取れば、元通り。
石板の周りの木材はオーク材と思われます。固く丈夫なオークの材は家具を始め様々な小道具にも使われてきました。歳月を経て丸みを帯びたオークはしっとりと手に馴染み、とてもよい風景となって石板を囲んでおります。
両面使用できますが、一面には昔誰かが書いた文字が残っています。石筆で無いもので書いてしまったのかもしれません。洗ってみましたが落ちないので、このままのご紹介とさせていただきます。
例えばカウンターなどに立てかけて、メモ代わりしてみるのはいかがでしょう。「今日の予定」など日々更新するトピックスを書いてみたり。楽しみ方はいかようにも。
どうそ貴方も、石板に石筆で字を書いてみてください。
ヴィクトリア時代の子供たちの手の感触を味わえる、貴重な体験を是非どうぞ。
◆England
◆推定製造年代:c.1890-1900年代頃
◆素材:石・木(オーク)
◆サイズ:幅約19.8cm 高さ約23.3cm 厚み約0.6-0.8cm
◆重量:457g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*アンティークの石板に石筆を1本おつけしての販売です。石筆は現在のお品物で、試し書きをしたので少し減っています。
*石筆はネットや建築現場用品の販売店等で手に入れることができます。
*石板は古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色、木枠部分にはワレやカケがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*石板は衝撃により割れる可能性がございますのでご注意ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A