英国アンティーク、エドワード7世戴冠記念メダル付コンパスとネックレスチェーン。
エドワード7世。
ヴィクトリア女王の長男として1841年に生まれ、1901年に王となるまで、長らく皇太子の立場にありました。在位は1901年から1910年までの10年足らず。
その治世は「エドワード朝(エドワーディアン)」とよばれ、長い皇太子時代に培った言語能力とヨーロッパの多くの王族委血縁がいたことなどを活かし、外交に能力を発揮。
彼の治世下に日英同盟、英仏協商、英露協商が締結され、日本・フランス・ロシアとの関係が強化されたため、「ピースメーカー」とよばれています。(長い皇太子時代にかなりな放蕩を尽くしたことでも有名ですが)
戴冠式は1902年8月9日、ウェストミンスター寺院において行われました。その日を記念し、新しい王を迎えるために、多くの記念品(コロネーショングッズ)がつくられました。
今回ご紹介するコンパスには、そのうちのひとつである「Coronation Medal(戴冠記念メダル)」が背面にはめ込まれています。
メダル中央にはガーター勲章を表すベルトに囲まれた「ER VII」の文字。 「Edward Rex VII」を表します。ベルトには「GOD BLESS OUR KING AND QUEEN」(我らの王と王妃に祝福を)。下のリボンには英国王室の紋章にあるモットー「DIEU ET MON DROIT」(古フランス語で"God and my right"=神とわが権利)。イングランドを象徴するライオンとスコットランドを象徴するユニコーンが左右を支え、上部には「1902」の年号をみることができます。
メダルの反対側にはコンパスがはめ込まれています。
コンパス内部は紙張りで、磁針は薄い青。外回りは真鍮でできており、さらにその上からシルバーの飾りが施されています。このシルバー自体にはホールマークはみられませんが、英国のディーラーの情報と当店の判断により、シルバー(おそらくスターリングシルバー、925)としてご紹介させていただきます。周囲は花を思わせる飾りで囲まれており、花弁が1つ置きに異なる仕上がりになっていることなど、こだわりを感じさせるつくりとなっています。
恐らくは戴冠記念メダルを持つ人が、自分用に特注でコンパス付として誂えさせたものなのではないでしょうか。当初は懐中時計のフォブ用として作られたものと思われます。
今回はそれに長さ約65cm弱のロングチェーンをつけた状態でのご紹介となります。
チェーンは留め具部分に925の刻印がありますので、925シルバーとなり、コンパスやメダルよりは近年のものです。留めたまま首に掛けられる長さで、便利にお使いいただけることと思います。
メダルを表にし、ゴールドとシルバーのコントラストを愉しみつつ、エドワーディアンの始まりに想いを馳せてもよし。
コンパスを表にし、動くたびにふるふると揺れる小さな磁針を愉しむのも良し。
英国アンティークの粋を詰め込んだような、英国アンティークアクセサリーをどうぞご堪能ください。
◆England
◆推定製造年代:c.1902年
◆素材:シルバー、金属、ガラス、紙
◆コンパスサイズ:直径約2.8cm 厚さ約0.7cm
◆チェーンサイズ:長さ約64.5cm
◆重量:6g/10g(チェーン込み)
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*コンパスは正常に動作します。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A