英国アンティーク、インクボトル。
英国アンティークの定番のひとつ、ガラスボトル。
薬品が入っていたコバルトブルーやブラウンのボトル、飲み物が入っていた透明ボトル等々、昔の製法で作られた味わい深いガラスボトルは得も言われぬ魅力があります。
今回ご紹介するのは、その中でも定番の一つ、インクボトル。
英国の郵便事情の脅威的な発達とともに、とても需要が伸びたといわれるインク。
インクを安価に、そして大量に供給するために作り出されたのが、少ない手間で作ることが出来る、ガラスの口をそのまま閉じて販売する手法でした。
それらは「Burst Lip Bottle」とよばれ(呼び方は色々あったようですが)、1ペニーで販売されていたので「Penny Ink」とも呼ばれていました。
キレイに口を整え、それに合う蓋を誂えるよりはよっぽど楽だったのでしょう。
使用時には文字通り「Burst Lip/口を破壊する」ことで、中のインクを使う、というかなり荒っぽい仕様となっております。
きちんとメーカー名が刻印されているものもあれば、定番的な矩形、丸、そしてオクテゴナル(八角形)というフォルムもありました。
稀に家の形をしているものもあったようです。
色は基本的に緑色がかった水色。当時一番大量に手に入りやすい色だったのかもしれません。
今回のインクボトルはオクテゴナルのタイプ。
若干傷んではおりますが、水漏れはしませんので一輪挿しなどに最適です。
100年ほど経った、ソーダ色をした小さなガラス瓶。
当時の大量生産品のクオリティが、今何故か儚げに美しく見える。これからの100年後、今私たちが使っているモノ達はどうなるのかな・・・。
そんなことを考えながら、窓辺に置いてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1900年代頃
◆素材:ガラス
◆サイズ:幅約4.2cm 奥行き約4cm 高さ約5.8cm
◆重量:55g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*口部分は割られていますのでざらついています。底部分にも若干の欠けがございます。水は漏りません。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A