英国ヴィンテージ、ピューターにシルバープレーテッドのブローチ。
英国で手に入れた、小麦に三匹のネズミが頭を寄せ合った様が可愛らしいブローチ。
裏面には以下の文字が刻印されています。
MASJ 1995
「MASJ」とは「Maureen Ann Story Jones」の頭文字からきており、Maureen AnnとEdward のカップルによってデザインされたアクセサリーブランド。
英国のウェールズ中部にある Montgomery/モントゴメリーにて1984年から始まり、ピューターをベースとして、時にシルバープレーテッド(銀メッキ)で仕上げられたアクセサリーを多く作ってきました。
初期のころは作られた年を「MASJ」のロゴと共に背面に彫り込んでいました。
約20年後の2005年には、Maureen AnnとEdward のカップルは引退しますが、ブランド自体は2017年まで続き、フレームやピルボックス、花瓶なども作られました。
また、後年には年号などは彫り込まれなくなっていたようです。
英国らしい花や葉などの自然モチーフをメインとし、時に妖精や動物などを加えてデザインされたMASJのアクセサリーは、アーツ&クラフツの伝統が感じられ、現在でもヴィンテージ市場においてコレクタブルな人気を誇っています。
今回のブローチは、MASJの中でも少し珍しいネズミモチーフ。
直接関係はないかもしれませんが、三匹のネズミ、ということで、有名なマザーグースの詩をご紹介しておきましょう。
Three blind mice
Three blind mice. Three blind mice.
See how they run. See how they run.
They all ran after the farmer's wife,
Who cut off their tails with a carving knife,
Did you ever see such a sight in your life,
As three blind mice.
3匹の盲目ねずみ
彼らの走りっぷりを見てごらん
彼らのシッポを切り取った
農家のかみさんを追いかけてる。
今までこんな光景みたことあるかい?
3匹の盲目ねずみなんて
マザーグースの例によって詳細な意味は不明。
文言も多少異なるバージョンがありますが、ほぼ代表的なものをご紹介いたしました。
有力な説としては、農家のかみさんが「メアリー1世/Mary I of England/1516-1558」、
三匹のネズミが彼女に処刑されたカンタベリー大聖堂大司教「トマス・クランマー/Thomas Cranmer」及び他2名の司教だというもの。
カトリック世界への復帰をめざしプロテスタントを迫害したメアリーと、最後までそれに抵抗した3司教。
司教たちの処刑方法は公開火炙りで、盲目とは直接関係はないようですが、カトリックに目を向けなかったという意味で「盲目」と例えられたともいわれています。
果たしてこの三匹のネズミは、このマザーグースの三匹のネズミと関係があるのでしょうか・・・?
そんなことを考えながら、胸元や帽子に三匹のネズミを棲まわせてみるのも一興かと思うのですが、いかがでしょうか。
◆Wales
◆MASJ
◆推定製造年代:c.1995年
◆素材:ピューターにシルバープレーテッド(銀メッキ)
◆サイズ:幅約4.9cm 高さ約1.6cm
◆重量:6g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A