英国アンティーク、ロココ風のギルドフレーム。
脇役でありながら、その存在感と効果は計り知れないアイテムがフレームです。
作品と周囲の世界の結界であるフレームのもつ役割は重要で、主役である作品を活かすも殺すもフレーム次第ともいわれます。
画家自らがフレームまで製作することもあるとか。
今回ご紹介するのは、英国アンティークの小さく、そして豪華なフレームです。
このようなフレームは、基本的には木をベースに、石膏などの素材で型どりをしたものを乗せて装飾する方法で、古くから額縁等で使われている伝統技法です。
その上に金箔や銀箔、ブロンズなどで仕上げたものを「gilt/ギルト/ギルド」とよび、様々なバリエーションがみられます。
材質的に経年変化でひび割れることが多く、衝撃によって剥落することも多々ある仕上げではありますが、樹脂などではあり得ない、歳月と人の手を経て傷んだ景色もまたお愉しみいただける、アンティークならではの雰囲気を持っています。
今回ご紹介しているフレームは、高さ僅か20cm弱ととても小さなお品物。
形状的に少し歪んでいるようにも見え、角があまい感じがしますし、背面に木が出ていませんので、すべて石膏で出来ている可能性がございます。
デザインとしては伝統的なロココ風。
18世紀、ルイ15世のフランス宮廷で生まれたロココは、その後ヨーロッパをはじめ世界中で愛されてる伝統的なスタイルです。
ロココの代表的なモチーフである貝、アカンサスのスクロール、そして小花などが効果的に配され、華やかで豪奢な雰囲気を醸し出しています。
ご自身の作品を嵌め込んだり、お気に入りの作品を入れてアートフレームとしてみたり。
もちろんフレーム自体の存在感が抜群ですので、このままディスプレイしていただいても十分に絵になります。
ロココのフレームから覗く日常は、少しだけ異世界のように見える気がいたしますが、いかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1900-1930年代頃
◆素材:石膏、他
◆外寸サイズ:幅約14.7cm 高さ約18.6cm 厚み約2.5cm
◆重量:185g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、欠け、補修跡等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*表示寸法は現物をあたっておりますが、品物の特性上、直角が出ていない可能性もございます。ガラスなどをはめ込む際は現品にて再度ご確認ください。
*吊り金具は買い付け当時のままです。現時点では吊り下げることが出来ます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A