英国アンティーク、マービー・トッド社のペンホルダー。
1860年代頃ニューヨークで創業した「Mabie Todd & Co/マービー・トッド社」。
1873年には Bard Brothersの加入により社名はMabieTodd&Bardとなり、革新的なデザインの最高品質のペンやアクセサリー類を幅広く提供していました。
1887年頃までには「SAWN」ブランドのファウンテンペン(万年筆)を発売。ニューヨーク州で法人化された1907年頃には社名は「Mabie Todd & Co」に戻ります。
一方で1884年にロンドン事務所が開設され、1914年には「Mabie Todd & Co.Limited」が英国の会社として設立。その後資本は徐々にアメリカより移り、英国の会社となります。
英国のマービー・トッド社は成功を収め、スワンブランドは「大英帝国のペン」として世界中で広く宣伝されました。1950年代には業績不振により廃業。 おそらくはボールペンの普及によるものと思われます。
ちなみに日本では1908年に伊藤農夫雄が「スワン」万年筆を発売していますが、これは英国のマービー・トッド社のものではなく、区別するためにマービー・トッド社のものは「本スワン」とよばれています。
マービー・トッド社のファウンテンペン(万年筆)は、アンティーク、ヴィンテージ市場では大変人気があり、少なくても60年以上の昔のものでありながら、世界中の筆記具コレクターが愛してやまないコレクタブルアイテムとなっています。
・・・さて、前段が長くなりました。
今回ご紹介するのは、そのマービー・トッド社、SWANブランドの万年筆・・・用のペンホルダーです。
万年筆は現代ではクリップ(キャップについている、挟む部分)がついていることが一般的ですが、かつてはクリップの無いモデルも多くありました。マービー・トッド社からもクリップがついていないモデルが発売されています。
そんなペンを、胸元に留めておきたい紳士の為に考え出されたのが、このペンホルダー、 "SWAN METAL POCKET"です。
構造はいたってシンプル。筒状の金属に、挟む部分にワンポイントで白鳥が刻印されています。背面には「SWAN METAL POCKET」の文字。
試しに一般的なボールペン(全長約14cm)を差し込んでみました。絶妙なカーブで、ストレスなく差し込むことができ、逆さにしても落ちることはありませんでした。筆記具のみならず、細めの定規や工具等々、様々なものを挟むことが出来そうです。
働く貴方の胸ポケットに是非。
英国の老舗、マービー・トッド社の白鳥を棲まわせてみてはいかがでしょうか。
◆England
◆Mabie Todd
◆推定製造年代:c.1910-1920年代頃
◆素材:金属
◆サイズ:全長約11.8cm 幅約1.3cm
◆重量:15g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆びや変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*クリップ部分はかなりきつめです。厚手の生地には挟みきれない場合がございます。
*構造上、約9.3cm以上の部分がポケットから飛び出す形となりますので、短めのものを差すことをおすすめいたします。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A