英国のマーケットで手に入れた、小さなピンディッシュ。
繊細な表現で帆船の絵が施されており、以下の文字がみられます。
Mary Rose
Mary Rose/メアリー・ローズとは、1510年にイングランドのヘンリー8世の命によって建造が開始され、翌年進水、1512年にポーツマスを母港として就役した帆船のこと。
当時としては最大級の軍艦であり、第一次から第三次に至る対仏戦争で活躍しましたが、1545年に起きたソレントの海戦でフランス海軍ガレー船の攻撃を受けて撃沈されたといわれています。
ちなみにこのソレント海峡とは、イングランド南部にあるポーツマス港とワイト島に挟まれた海峡のこと。イタリアのソレントではありません。
英国民にとっては、おそらく古い時代を思い起こすときに、なくてはならない帆船のひとつなのではないでしょうか。
さて、ディッシュの裏面には以下の文字がみられます。
Royal Grafton
Fine
Bone China
MADE IN ENGLAND
1876年、Alfred JonesによってStaffordshireで創業したRoyal Grafton/ロイヤルグラフトン。
1968(1971年)年に Crown Lynn社に買収され、1985年まではブランドとして存続していたようです。
ティーセットや食器類などをはじめ、コロネーションの絵皿やお土産用の絵付け小皿等多くの陶磁器を製造していました。
今回ご紹介するこのディッシュも、お土産用の小皿の一種と思われます。製造年代はおそらく1960-1970年代頃と推測いたします。
メアリー・ローズが母港としていた、港湾都市ポーツマスで売られていたものかもしれません。
小さなディッシュは、小銭入れやアクサセリーの一時置きに最適。
メアリー・ローズ号のデザインも美しいので、絵皿として観賞用にディスプレイしていただいても素敵です。
英国が日の沈まない国といわれる大英帝国となるはるか前。
16世紀の帆船をみながら、その後の歴史へと想いを馳せてみるのはいかがでしょうか。
◆England
◆推定製造年代:c.1960-1970年代頃
◆素材:陶器
◆サイズ:直径約10cm 高さ約1.8cm
◆重量:75g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、製造時からと思われる染料のトビ、金彩の剥がれ等がみられます。
*欠けやヒビはございません。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A