英国アンティーク、ティーキャディースプーン。
英国の紅茶文化が生んだ特殊なスプーン、ティーキャディースプーン。
まず、「tea caddy/ティーキャディー」とは紅茶を保存しておくための専用容器のこと。
当初、お茶は高級品でしたのでそれ専用の箱を作り、鍵をかけておくのが基本でした。
そして、そこから茶葉をすくう為のスプーンが、ティーキャディースプーンです。
特徴としては柄が短く、ボウル部分が大きめで茶葉をすくいやすくなっていること。
大きさは様々で、特に何グラムが基準、というものはないようです。
18世紀後半頃から作られるようになり、素材もデザインも様々なものがつくられてきました。
高級品はスターリングシルバーで、ややお安めですと銀メッキ。そして普及品は真鍮やピューター、近年になればアルミやステンレスなど。
基本的には金属製となっているようです。
地方ごとのお土産や企業の広告用としても製作されており、その種類の豊富さから、コレクタブルなアイテムともなっています。
さて、今回ご紹介するのは、そんなティーキャディースプーン。
柄の部分には帆船のモチーフが施され、その下には以下の文字が刻まれています。
MAYFLOWER
帆船、メイフラワー号といえば、1620年英国からアメリカに多くの移民を乗せていった船のこと。
その後のヨーロッパによるアメリカ植民地化のシンボルでもあり、移民の多くが宗教上の迫害から逃れるために乗船していたことから、アメリカ合衆国にとって宗教の自由の象徴でもあります。
ちなみに出港したのはイングランド南西部、デヴォン州の港町プリマス。
このことから、このスプーンは港町プリマスのお土産物なのではないかと思われます。
英国と新大陸アメリカをつないだ帆船モチーフのスプーンは、小さくコンパクトで使い勝手も抜群。
歴史好き、船好きな方へのギフトにもおすすめの、小さな英国アンティーク・アイテムです。
◆England
◆推定製造年代:c.1930-1950年代頃
◆素材:真鍮
◆サイズ:幅約4.4cm 長さ約8cm 厚み約2.6cm
◆重量:約38g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、変色等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
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Todd Lowrey Antiques
by d+A