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Tuesday

机上の聖地巡礼 / Antique Victorian Gothic Archtectial Latter Rack

 英国アンティーク、レターラック。



















英国アンティークのひとつの定番、レターラック。

多くの種類があり、今までいろいろな物をみて、手に入れてきました。


ただ、今回ご紹介するものは初めて見るタイプでした。

まるで飛び出す絵本やシャドーボックスのように、奥行きのある表現が美しく真鍮で表現された稀有な逸品。



販売していたディーラーも大層な売り文句で、「unusual」な「Victorian」の品物で「Very Nice!!」と、とても強気。

でも一度気に入ってしまったものはなかなか忘れることが出来ず、レターラックとしては大丈夫なのかな、という値段で手に入れてしまいました。




まずバックサイドの秀逸な透かし細工。


三連の尖塔アーチの中には「QUATREFOIL クワトレフォイル(クワットレフォイル)」が配されています。

「quatrefoil」の意味は「four leaves/四つの葉」であり、キリスト教のシンボルの一つ。


四つ葉のクローバーを見つけた人には幸運が訪れる、という言い伝えはヨーロッパに古くからあり、夏至の夜に摘草をすると薬草や魔除けの力があると信じられていました。

また、三つ葉のクローバーはキリストの三位一体(父なる神/キリスト/聖霊)を表すのに対し、四つ葉のクローバーは十字架を表し、幸運をもたらすと言われています。

クワトレフォイルのフォルムはルネサンス時代からみられ、ゴシック様式の教会や修道院建築などによくみることができます。



また、フロントサイドにも非常に緻密な意匠が施されています。

こちらはロマネスク様式のような列柱が並ぶデザイン。細いアーチ窓が柱の間に並び、じっと見ていると小さな建造物のような印象を受けます。



底面には特に銘などはございませんが、コーナーにはフェルトが貼られており、デスクトップに置いても天板へのあたりが柔らかくなっております。



ハガキは縦にすれば入りますし、名刺やショップカードはちょうどうまく納まるサイズ。

ただ、名刺やショップカードハ高さがフロントサイドぎりぎりになってしまいますので、少々取り出しにくい印象です。

底に何か敷いた方がよいかもしれません。




非常に珍しい意匠を持つこのラックは、どこかの教会で使われていたのか、たはまた建築好きのご仁のオーダーなのでしょうか。

デスクトップに置けば、凝った仕様と歳月を経てきた真鍮の詫びた風合いが存在感を放ち、小さな建造物を眺めているような気持ちにさせてくれます。


それはまるで机上の聖地巡礼。

ちょっとした心のトリップをどうぞご体感ください。



◆England

◆推定製造年代:c.1870-1890年代頃

◆素材:真鍮

◆外寸サイズ:幅約14(内寸幅11.7)cm 奥行き約5.7cm 高さ約12cm

◆重量:319g

◆在庫数:1点のみ



【NOTE】

*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、歪み等がみられます。詳細は画像にてご確認ください。

*画像の備品は付属しません。

*上記ご了承の上、お求めください。





アイテムのご購入はショップにてどうぞ。

こちらのバナーからご来店いただけます。




Todd Lowrey Antiques

by d+A