イタリアン・アンティーク、小さな木製イーゼル。
南イタリアの古い町、ソレント。
対岸にヴェスヴィオ山とナポリを臨む半島に位置する海沿いにあり、古くからリゾート地として有名な町。
そして、手刺繍や陶芸、カメオなど様々な伝統工芸品でも有名な町でもあります。
その中のひとつに、木工芸があります。
様々な木をはめ込む象嵌細工(嵌め木細工)を駆使した木製品は「ソレント・ウェア/Sorrento Ware」とよばれ、ソレントの名産品として15世紀頃から現代まで多くの製品を生み出してきました。
今回ご紹介するのは、そのソレント・ウェア。
ソレント・ウェアの定番品は小箱や壁掛けのアートフレームであり、このようなイーゼルはなかなか珍しいのではないかと思います。
買い付けたのは英国のマーケット。
私自身、写真やポストカード、小さなアートフレームなどを飾る小さいイーゼルはいつでも欲しくて、みつければ出来るだけ手に入れるようにしています。
このイーゼルも、見たとたんに欲しくなってしまいました。
ディーラーによれば・・・
「ソレント・ウェア。時代はヴィクトリアンで、木はオリーブウッド。"Bellagio"はコモ湖沿いのリゾート地。 Fretwork/フレットワーク(糸鋸で切り抜く仕事)にダメージは無いし、"Very good condition for its age !"。
・・・はい、おっしゃる通りだと思います。
おそらく、「Bellagio/ベラジオ」のお土産物として作られたのでしょう。
中心のツバメは、よくみれば違う色の木が嵌め込まれており、それに手描きの細い線が加えられ、いきいきとした表情をみせてくれています。
ソレント・ウェアにツバメは定番のモチーフであり、ヨーロッパにおいては幸せの象徴として古くから愛されているモチーフでもあります。
小さなオリーブウッドは深い杢目と独特の艶感をもち、しっとりと手に馴染みます。
受けがボタンのような形状であるのも珍しく、このイーゼル全体の意匠が考え抜かれたものであることを表しているようです。
名刺大のカードと、ハガキ大のカードを乗せてみました。
どちらにも対応できますので、ショップカードをのせてみたり、季節のカードをディスプレイしたりして、お愉しみいただけそう。
もちろん、このまま置いておいても最高に素敵です。
イタリアから英国を回ってきた、幸運のツバメ。
平和の象徴、オリーブの木でできた小さなイーゼルは、貴方の暮らしに素敵なことを運んできてくれそうです。
◆England買い付け/Italy
◆推定製造年代:c.1880-1900年代頃
◆素材:木・金属
◆サイズ(たたんだ時):幅約7.6cm 高さ約14.7cm 厚み約2cm
◆サイズ(立てた時):最大奥行き約9.7cm
◆重量:32g
◆在庫数:1点のみ
【NOTE】
*古いお品物ですので、一部に小傷や汚れ、錆や変色、わずかな材の欠けがみられます。詳細は画像にてご確認ください。
*支え部分には特にストッパーはございません。先端が細いため、少しの凹凸があれば任意の場所でとめることができます。
*画像の備品は付属しません。
*上記ご了承の上、お求めください。
アイテムのご購入はショップにてどうぞ。
こちらのバナーからご来店いただけます。
Todd Lowrey Antiques
by d+A